裏山スノーシューの旅3

アキナ。

2012年05月16日 14:50

「クマだ!!」

すかさず、死んだフリをする。

が、息づかいの荒い大きな獣は、背後から
どんどん近づいてくる。

鼓動はどんどん高まり、
緊張も高まってくる。


「なに寝転がってるんですか?早く行きますよ」

クマがしゃべった。
新潟ではクマもしゃべるのか。

恐る恐る目を開けると、人だった。
なんだ。人か。

じゃあ、あの荒い息が近づいてきたのは?
「のぼり続きで息があがっちゃってさ。キミ歩くのが早いよ」と
そのクマならぬ、案内人はいう。

なるほど、そうか。私が一人で歩きも思考も暴走していたということか。

でも、あっちにクマの足跡が。。。

「あぁ、あれ?あれはシカの足跡。クマは冬眠中だよ」



スノーシュー旅はまだまだ続くのであった。